他の人はどうしているの その2
前回話題に上げた書籍
「私、離婚します」について
もう少しコメントしたいと思います。
取材された方の中にこんな方がいました。
まだ、子どもが幼児のころに
夫が不倫をして、不倫相手と結婚を望み
妻に離婚を要求します。
妻は子どもを連れて実家に戻ろうとしますが
実家には妻の居場所はありません。
已む無く、また夫のいる家に戻ります。
夫に裏切られ
実家にも受け入れてもらえない状況で
彼女がとった行動は、
今は自分に経済力がないから、
離婚をしないで、子どもの成長だけを楽しみに生きるという方法でした。
夫からいくら離婚を突きつけられても応じず、
夫が外泊を続けても
それを問いたださず、
紙の上での婚姻を継続したのです。
もちろん夫は面白くないので
彼女に当たりますが
それにも彼女は耐えて夫婦と子どもという形上の家族を維持し続けました。
その結果、
夫の不倫相手が、離婚が成立しないことに業を煮やし
夫の元を去って行ったそうです。
その間6年。
不倫が終わったからといって
すぐに夫婦円満になれるわけでもなく
相変わらず夫は妻に冷たかったそうです。
けれど子どもの成人を祝った席で
子どもから夫に
「お父さんはお母さんに冷たい」と非難の言葉が出て、
夫はわが身を振り返ったそうです。
その後、
夫は以前よりも彼女を少しいたわるようになり
子どもが成長を終えてから
少しずつ平穏な夫婦関係になってきたそうです。
おそらく20年近い歳月を彼女は
夫婦間に暖かい空気が流れていないことをあきらめながら
暮らしてきたのだろうと思います。
貴重な人生の、しかも充実しているはずの期間を
あきらめ一色で暮らしていったであろう生活でも
結果オーライと思うのかどうか・・・・・
私にはよく分かりません。
私が彼女だったら
ひとりで意地を張って
夫と別れ、実家にも頼らずに
でもひょっとしたら恨みつらみで心一杯にして
子どもを育てたのではないかと思います。
彼女のような選択肢は、私には想像もつきませんでした。
それでも今、穏やかな生活を手に入れて
彼女が幸せに思っているのなら、
人生それもあり、なんだろうと思います。
離婚をしたいけれど
経済力が無いからできない、というご相談をよく受けます。
そういった方ととことんお話をしてみると
最終的に
「経済力はなんとか自分でがんばるから、とにかく離婚したい」派と
「やっぱり自分では子どもを養えないから離婚をあきらめる」派に別れます。
後者の考えの方の中に
彼女のような割り切りが出来る方は
いったいどのくらいいるのだろう?と思います。
あきらめるという結論のもと
ずっと割り切れない思いを抱いている方が多いだろうと思います。
もちろん彼女にしたって
悩みも迷いも何度もあったはずですが、
20年近い歳月を耐え抜く精神力は並大抵ではないはずです。
単なる諦めではない、確固たる割り切りがあったのかも・・・・・と思ったりしています。
やっぱり離婚は
100人100様なのだ、と 
改めて思います。
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